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シュツットガルトバレエ団滋賀公演 白鳥の湖 [エンターテインメント]

オデット/オディール  アンナ・オサチェンコ
ジークフリート王子  エヴァン・マッキー

ドイツのお話だったんですねー。

講演会に3回行き、準備万端整えて臨んだバレエ公演。まさか自分がバレエを習っているとは、チケットを買った時には思っても見なかった。

ジョン・クランコ演出は日本初演だそうだ。

第1幕  王子の城近く。若干登場人物が違い(家政婦さんとか)、講演会で言っていたとおりあちこちで小ドラマが演じられている。話を聞いてないと見逃しそう。男性舞踊が多いように感じたが、これは自分が習い始めて男性により注目するようになったからかも。最後のマズルカは一緒に踊りたいなー。…無理だが。王子、明日のお妃選びがとてもいやそう。最後に王妃にホンマに決めなあかんよ!と怒られて、さらに落ち込むという演出。うなだれる王子、とその時白鳥の群れが遥か頭上を飛んで行く。それを追って湖へ向かう王子。

休憩なしで第2幕。ストーリー性を重んじるから?。湖畔。まずロットバルト。悪役だがカッコいい。王子の友人たちも王子を追いかけてくる。白鳥たちの登場は薄いホリゾントの後ろから。純白ではなくうっすら肌色を感じる照明。友人が王子に弓矢を渡し、去る。オデット登場。青の照明で純白に見える。ふわふわと羽毛を感じさせる踊りだ。有名なアダージオ。しみじみと引き込まれるバレエの世界…。と、ブラヴオーッとおっさんの声。これだから生は困る。4羽の白鳥。さすが。パデシャ(出てきましたよ)。大きな白鳥は2羽。1羽は韓国人ダンサー。

第3幕  玉座の間。宝塚とまでは言わないが中央の階段を各国のお妃と踊り手が降りて来るという趣向。前から3列目だったのでオペラグラスは不要かと思ったが持って行って正解。民族衣装のディテールがよくわかる。オディール登場。階段ではなく魔法のように。こちらは野性の筋肉的な踊り。注目の32回転、何とオーケストラがついて来れない!完全にずれてしまい(回転数追加はないもんね)拍手なし。次の踊りへ。観客としては残念。そして結婚の誓い。やってしもたー!!

第4幕  湖畔。羽根ふわふわ感の白鳥たち。そこへ傷心のオデット。悲哀が漂う。そしてジークフリート。ナンチュウ男や俺は!…ここで聞き慣れない音楽。今まではカットされてたんだろうけれど、これに乗せていかんともし難い2人の運命がパドドゥで踊られる。切ないなあ。そして嵐。風の音が効果音で。ロットバルト、白鳥たちを湖へ呼び戻す。愛の力も過ちのあとでは悪には勝てず、2人は引き裂かれてしまう。嵐がますます強まり(雷も鳴る)王子は波間に沈んでしまう…。ここで、バヤデールばりの神殿崩壊的演出もあり、悪の力をまざまざと見せつけられる。これがホンマなんやー。騙されたらあかんよー、と妙に納得させられる。

カーテンコールは最後だけ。あくまでストーリー重視か。
オーケストラは大阪交響楽団。もうちょっと頑張って欲しかった。特に管楽器のソロ、アラが目立った。弦もピッチが微妙なところも。ゆったり目のテンポで情感豊かに鳴らしていたけど、ここぞのところがちょっと決まらず。
バレエは…たっぷり予習して臨んだので、深あく味わうことができた。なぜか足がピクピクした。ダンサーとして下積みを始めた僕には遥か彼方の世界でした。なぜバレエに感動するかがわかった気がした。才能ある人たちが日々練習を積んで舞台に現れるから、立っているだけでも感動するんだなと。

ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートをみた [エンターテインメント]

ここ数年、進行はアナウンサーだけと地味な扱いだったこのコンサート。
今年はゲストもグンと増えて豪華になっていた。
そのゲストの肩書きも面白い。

演奏そのものは美しく華麗しかも軽妙。これは当然。
ゲストが言っていたように、大きくも小さくも激しくも緩やかも、どんな表現になっても壊れない。
実はちょっとだけあったと思うのだが本当にちょっと。

更に、チャイコフスキーが聞けたのはお得感たっぷり。ロシア系指揮者ならではの選曲。
ここでバレエも見たかったのだが。

そのバレエ、ルグリが振り付けただけあって、毎年のオーソドックスなものから斬新に。
どこが、という専門的なことはわからないが、新しいものを感じた。
衣装もゴージャスかつシンプル。
クリムトの絵から踊りが出てくるという発想は本当にサプライズ。トゥシューズなしでもあんなに優雅に踊れるだなあ。

あとはスペイン馬術なんとかというのが出てくれば言うことなしだったのに。
でも、全体としては満足。

紅白歌合戦 [エンターテインメント]

つい見てしまう。

TVエンタメとしては最高。
歌手が一生懸命なのはもちろんだが、
見ものは演出。衣裳、照明、バックダンサーたち。生放送ならではの妙な、間。たまに写るスタッフの影。

芸能パワー全開と言ったところか。

司会は無難だった。ちょっとコメントを盛り込んで欲しかったが、妙な力みもなく聞きやすかった。
時代は「嵐」。カッコいいけどSMAPのトリはちょっと。歌番組なんだから。歌の力量でトリは決めて欲しい。

そういう意味もあり(他もそうだが)今年は紅組。

「ステキな金縛り」を見た [エンターテインメント]

証人は落武者だけでは間に合わなかった。幾重もの伏線に楽しませてもらった。何とマジックアワーも続いていた。

遊び度がどんどん奔放になるが最後はしんみりさせられる。これもドラマの定型なのだがそうとわかっていても収まりがいい。

あれほどの俳優がちょい役なのも驚きだ。

ボローニャ歌劇場大津公演 [エンターテインメント]

昨日今日とオペラ鑑賞。
前回公演でこれぞオペラという印象を受けたボローニャ歌劇場。

主役と主役級の相次ぐ欠場により代役で埋めたためスケールが随分小さくなってしまったのは残念。
とは言えレベルは一流。
でももの足らない。

一流以上のものを期待していただけに。

「カルメン」のカルメンはその意味では満足。ホセも代役ながら早くに決まっていただけに充分。「清教徒」はぜひ本物で聞きたかった。叔父役が良かっただけにぜひデュエットで聞きたかった。ヒロイン(ちょっとクセあり)との絡みも。

コーラス、オケともスーッと耳に入って来る。できすぎ。割引なし。掛け値なし。そのままご馳走。
ホルン、ピットの中ですごく良く鳴っていた。カルメンでは4番が張り切っていた。ずんと来る低音が来ていた。清教徒はおいしい1番のソロ。

総じて、歌、オケ、美術、演出、照明と一流のものを見せてもらったが、演ずる方に気負いなし。スーッと入ってくる。こういうのがたまらなくいい。

やめてほしいのは観客側のフライングブラヴォー。いい声を堪能しているのに悪声で台無し。間も早過ぎ。ブラーヴォ、ブラーヴァ、ブラーヴィもちゃんと使い分けてほしい。

大阪平成中村座 [エンターテインメント]

大阪城公園を降りてグル~っと大阪城をまわって西の丸庭園へ。

本物の芝居小屋。
歌舞伎よりエンターテインメントを追求した面白い演目だった。
普通の俳優も出ていたし(なぜか屋号で呼ばれていた)アクロバットのお兄さんたちも出ていたのでは?

歌舞伎そのものもたのしめたのはいうまでもない。
独特の言い回し。型の美しさ。衣装のあでやかさ。
それに照明がこっていた。ハンドカメラならぬハンド照明のあの場面は舞台俳優と歌舞伎俳優のコラボレーションを十分堪能して印象的。ろうそく照明のと電球のと両方を使い分けていた。

終わりは全くのショー。大阪の町並みを駆け巡り大暴れ。最後は実物の大阪城が現れそこへ主人公たちが飛び込んでいく。

こんなん歌舞伎?いや、これが歌舞伎だ。

終演後もう一度大阪城を巡ってホテルのラウンジでスイーツをほおばって余韻を楽しんで家路についた。

借りぐらしのアリエッティを観た [エンターテインメント]

ジブリ最新作。期待を持って出かけた。
いきなり、最初のベンツの質感にはがっかり。乗降の際の車体のきしみはよくできてる。背景の綺麗さと質感には感嘆するが動画との差があり違和感も。
静止画でも屋敷のミニチュアは完全に絵だ。
動画の登場人物の内面はよく描かれていたと思う。繊細な動き。視線とか。最後のヤカンの浮揚感もお見事。

お話としては宮崎監督のよりは展開の揺れ幅は抑えられていた。荒唐無稽な想像力の跳躍はなかったがテーマを静かに伝える姿勢が好ましいとおもった。

監督の苦労話のドキュメント番組を見ていたので特に母親を助けに行くくだりに奥行きを感じた。

温かい気持ちになれるアニメだった。

ドンジョバンニ、ダイジェスト [エンターテインメント]

京都のホテルでのロビーコンサート。
3時間のオペラを30分でやる。
進行役は、モーツァルトの生まれ変わり、桂米團治。

この夜のための特製デザートをラウンジで食しながら鑑賞。
うたは、召使い&将軍(幽霊)のバスが秀逸。声もよく通り、演技も豊か。
主役のバリトンはもう少し輝きが欲しいし、ソプラノはよく名前の出る人だが、声が固かった。

なんと言っても今日の出色は、米團治。語り、演技、すべてに華があった。
この人を見られただけでも今日は値打ちがあった。

こういうことをこのホテルでは7月いっぱいやる。すごいことだ。
毎夜、こういうレベルではないにしても。

ゲルバーでベートーヴェン [エンターテインメント]

夏風邪(梅雨風邪?)で散々だったこの一週間、
何とか快復し、楽しみにしていたゲルバーのコンサートへ(びわ湖ホール)。
ベートーヴェンのコンチェルト3、4、5。共演は大山平一郎指揮の京都市交響楽団。

オケのチューニングのあとの間が長く、登場してきた時はさすが大家といった趣き。
3番。ひと通りオケが演奏したあとのソロ。第一印象は、響くなあ、、、といった感じ。
いつもCDなどで聞いているクリアなソロでは無い。
むろん、ホールでの生だから。心に染み込んでくるいい音。あとは当然のごとく紡ぎ出されるメロディ、装飾、色彩を堪能。
前半の2曲、あまりの心地よさに、2、3回居眠り。オケとのかけあいのスリルを味わえたのは4番の第3楽章。

後半5番。これは最初から最後まで、かけあいの妙を楽しめた。オケもやりなれているし、この大家に必死に対向しているという感じで、好演だった。
2番ホルン、女性奏者ながら、2~3楽章の延ばしなど、よく頑張っていた。
京響、レベルアップしたな。ファゴットの飛び出しや、後半のホルンばててのプルプルアタックとかあったけど、オケ全体として一頃のような破綻というのはなかった。

いいものを聞いて、来週は明るく行けそうだ。

のだめカンタービレ最終楽章後編をみた [エンターテインメント]

3年ほど前からお世話になったこのシリーズ。
完結編ということでそれなりに期待を込めて行ったけれど…

最も力が入っていたのは、これの前編。そしていつぞやのお正月に放映されたin ヨーロッパ。

今回は主に、千秋とのだめの関係の進展に終始し、
ハプニングやそれにまつわる周囲のドタバタが薄かった。
前回のようなオーケストラ存続のピンチ、それに伴う外国俳優の演技も少なく、
海外ロケを行った意味は、ほとんど背景だけ。ホールの雰囲気や、プラハ、パリの風景は楽しめた。

のだめとシュトレーゼマンの共演も、現実なのか、妄想なのか(多分後者と思うが)はっきりせず、
エンディングロールでのストーリーの帰結の「な〜んだそうなんだ」感も、もう一つ深くなく…

とにかく、前編で力を出し尽くした(脚本も監督も)という感じ。
のだめと千秋の心理を描くなら、もっと傑出した腕前をスタッフ陣は発揮してほしかった。
レギュラーシーズンからずっとおつきあいしているし、クラシックの曲によるBGMも的を射ていて、
ちりばめられたエピソードと主役脇役のコングラガリも楽しんだので、それだけに
このエンディングはもの足らない。
ドタバタで突っ込むか、重ーい心理ドラマで締めくくってほしかった。
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