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「かたりの椅子」をみて [エンターテインメント]

開始のベルかと思ったら、音響さん。
止まったところがすぐ始まり。

四角のライトが、道になり部屋になり。
背景の四角が各人物の居室になり、レストランになり、展示場になり。

舞台装置は奇をてらわず、かといって簡単すぎず、興をそらせぬ。

テーマは官僚主義VS芸術的発想(あるいはほんとうのわたし)?
官僚的用語を駆使することで、良心に照らされた心の暗部も、
何かしら収まりある色合いに化ける。
ここらへんを浮き彫りにする台本は見事。

キャストは、主役を助演俳優がもり立てていた。
クライマックスの力演も、周囲の威力に呑まれていた。

それにしても、メールの場面は笑えた。涙が出た。満場の笑い。

くるみ割り人形 [エンターテインメント]

昨日に引き続きキエフバレエ。

バレエのおもちゃ箱「くるみ割り人形」
これは一昨年同じバレエ団で見たのだが、演出が少しずつ違うような気がする。

クリスマスツリーが大きくなって行く(クララが小さくなって行く)場面、
2幕の各国の人形が最後に一斉に踊る場面、雪の精の踊り、その他群舞のいくつか。

今日は昨日のようなオバタリアンはおらず、心行くまで舞台を楽しめた。
席は3階の2列目。ちょうどロイヤルボックスのあるような位置で、特に群舞の構成など、一番きれいに見えるところで見られた。

演奏面では、ソロやパドドゥの終わりがわりとあっさり。昨日の白鳥では思い切り間を伸ばして、ゴージャスなエンディングを演出していた。

舞台美術や衣装などとにかく色彩がきれい。
その上に最高水準のバレエ。しばし夢のひとときだった。

白鳥の湖 [エンターテインメント]

バレエ中のバレエ、「白鳥の湖」をキエフバレエで見た。
高校のとき、「ロメオとジュリエット」に感激して以来、お気に入りのバレエ団だ。

オケの始まりから、国情を思って感激。
1幕は、湖面に浮かぶお城をバックに、王子(デニス・デニャク)と村人村娘たちの踊り。季節は秋の設定。美術が美しい。村娘の衣装が、湖面にマッチさせるようになのか、青系統で統一。清々しいけれど、もうちょっと色とりどりで華やかなのがいい。王子はいわば肉食系男子。豪快。しかし柔軟性十分。

1幕が終わるとすぐに2幕。休憩なし。
オデット(ナタリヤ・ナツァーク)は、これ以上の悩みはないというほどの情感にあふれた引き込まれるような踊り。
今回はこの幕のアダージョが最も良かった。全体を通して。

3幕。オディールは無邪気なおてんば娘という感じで、もう少し小悪魔的でもいいのでは?悪魔の娘なのだ。
各国の踊りと衣装が楽しめる僕の好きな一幕だ。

4幕。見せ場はすべて終わり、王子の後悔と、オデットの苦悩、そして最後に愛の力が勝つというストーリーが、真新しい演出の群舞で繰り広げられる。この幕、今日はあまり感情移入できなかった。

それにしてもこういう舞台もので困るのが、おばちゃんの会話。場面が変わるごとに「きれいやなあ※¢£§¨¬/?・・・」とか何とか盛んにおしゃべり。現実に戻されてしまう。
4幕が特にひどく、幕開きからおしゃべりが始まり一向に止まらぬ、よっぽど一言言おうかと思った時に、ホールの係の人が注意しに来てくれた。
コンサートでのブラボー屋と並んでこのオバタリアンは困ったものだ。芝居見に来てるのとちゃうのやで!

「白鳥」意外と薄いアレンジ [エンターテインメント]

バレエ「白鳥の湖」のピアノ譜を弾いてみました。
第一幕のワルツ。村人たちが踊るあれです。

分厚いオーケストラで聞いて来ただけに、ピアノも分厚いアレンジを予想していましたが、
あっけなく薄い…。
メロディライン+ベース+和音。これだけ。

けれど、臨場感は出るのか、バレエを習っている子が横で結構乗って踊ってくれます。

チャイコフスキー独特のリズム、メロディラインで(ここがまた魅力なのです)弾きこなすのはなかなかですが、そこそこ練習すれば、弾き通せそう。

退職後のアルバイトも出来るかも。…それはないか。

スラムドッグ$ミリオネア [エンターテインメント]

アカデミー賞受賞作品、スラムドッグ$ミリオネア。
重い。
ハッピーエンドですが、重い。
聞き慣れないインド音楽のBGMのせいか、斜めアングルのカメラワークが多いせいか、
とにかく情緒不安定になってくる。
過去と現在を織り交ぜたストーリー展開はありふれた形ですが、なぜか引き込まれてしまいます。
そこは受賞作品として納得。
とはいえ、もう少しほっとできるシーンが欲しい。でないとつらいです。

バレエ「明るい小川」 [エンターテインメント]

当日券でみた。直前まで迷ったので。でも、みて正解。

ショスタコーヴィチ音楽。演ずるのはボリショイバレエ団とその劇場オーケストラ。

序曲に乗せて現れたのは、鎌とハンマーの大きな絵、ロシア文字の新聞などのタペストリー。これで全く今までのバレエの世界とは違うことを予感。

第1幕は秋の収穫の色。黄色からオレンジ、黄金色などのあったかーい雰囲気の背景に、ロシアの農村の素朴なはずだが舞台用にアレンジされた細か模様のプリント地の衣装の娘たちが踊る。男たちはどこにでもあるチノパンとポロシャツ。そこへ町の芸術家集団が現れる。ここにお決まりの人間ドラマ(今回は喜劇。ちょうどオペレッタ「こうもり」のような)が展開。「お決まり」で楽しませるのが演出家の腕。または脚本家、作曲家。曲はいろんな作品のつぎはぎのようだが、そこは大家の曲。しっかりはまっている。

パロディで楽しめたのは第2幕。男性ダンサーのジゼルよろし女装は笑えた。後ろの席のバレエを習っていると思しき女の子たちにもうけていた。
全身バネのバレエダンサーが、動きもままならぬ老人老女を面白く演じていた。

終始明るく、面白く。バレエのもう一つのスタイルをみた。行って良かった。

オペラプロジェクト [エンターテインメント]

まず、昨日の反省会。
さすがに皆しょんぼりした雰囲気だったが、一人一人の話を聞くと、まあ、ドライに受け止めていて一安心。
私も自分なりの総括を述べ(審査員の評を見ても、要は、基礎をしっかりせよということだ)、次の目的地へ。

それは、小澤征爾音楽塾、オペラプロジェクトⅨ。
2003年にも行ったので気乗りがしなかったが、相方に誘われて、仕方なく行くことに。
でも、前回より笑えた。衣装や装置も前回より良く見えた。
小澤征爾も元気元気。オケもきれいに鳴っていた。
ここ連日のブラバンサウンドにさらされた耳には良い保養に。

塾生の人たちはすごいなあ。
ちょっとだけ、不出来だった学生時代を思い出して、落ち込んだ。

ザ・マジックアワーを見た [エンターテインメント]

昨夜、阪神の負けっぷりに腹の虫が治まらず、映画を見に行った。

三谷幸喜の「ザ・マジックアワー」。
リアリティには欠けるシーン満載だが、大いに笑えた。役者魂の懐にもしっかり触れることができる作り方。彼の映画人に寄せる思いがひしひしと伝わってくる作品だった。

あの撃ち合いシーンで一発も当たらないのはなぜか。
あの会計係が入っている病棟は、なぜあんな造りなのか。
あの至近距離から狙撃されて、ドロップの缶で助かるのはアリか。
あんなに向かい合わせのビルで不倫は成立するのか。
あの役者はなぜああも、うそに気づかないのか。
などは考えない方がいい。

これはコメディなのだ。

「母べえ」を見た [エンターテインメント]

「三丁目の夕日」の雰囲気にシリアスなテーマを負わせると、こういう映画になるのか。
主演女優の演技に、終止引きつけられ、
観賞後にずしーんと重い感動をもって帰ることになる。

多彩な助演俳優は、このテーマを多面的にとらえさせる。
(しかしあの脇役俳優には、悪役をやってほしくなかった。)

戦争と、戦争を生み出す時代の雰囲気は、こうも人間を変えてしまうのか。
しかしそれにも揺るがぬ、本当の意味での強さを、具体的に印象づけてくれる。

キエフバレエ「くるみ割り人形」 [エンターテインメント]

序曲を目を閉じて、オーケストラの繊細な始まりに聞き入った。あとで金管の低音が鳴りだすと、そのパワーにやはり旧ソ連のオーケストラだと納得。

ふと目を開けると既に幕が開き、ロシア風の町並みがあらわれていた。今まで見た中では傑出した舞台美術。その後の舞台転換もすばらしい。

踊りが始まった。日本のバレエ学校の生徒らしき人たちが次々と通り過ぎていく。この親や、近所の人などでかなりの観客同員効果があると思う。

そしてレギュラーメンバーの踊りへ。群舞、ソリストともに完璧なアンサンブルだ。政情不安なこの国のことを忘れるほど感動的。

ソリストに日本人が男女1人ずついた。なぜか、踊りの完成度が直接伝わってくる。外国人だと当然だと思えるような踊りが、日本人がやるとそのすごさがわかる。

振り付け・演出は、30年程前までここのダンサーだった人。新鮮だ。

プログラムで日本公演のスケジュールを見て驚いた。11月から12月にかけて北は北海道から南は九州まで数十カ所回っている。そしてこのレベルのバレエを各地で披露しているのだと思うと、プロは違うと改めて感じ入った。

今度はドラマチッックな演目で見たい。


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